理事長挨拶

                     理事長 武見ゆかり

 新年あけましておめでとうございます。
本年が会員の皆さまにとって,一層充実した1年となりますよう
祈念いたします。
社会のすべての人が,楽しく,美味しく,健康的な食生活を
営める社会をめざして,学会活動を充実させていきたいと考え
ております。会員の皆さまのご協力,ご支援をよろしくお願い
申し上げます。

今年は,NPO第13~14期に取り組んできたことが実現,
花開く年と考えます。
【学術関係】
◎「健康な食事・食環境」認証制度が本格始動します
 2年がかかりで認証基準等の検討を行って準備してきた事業が実施段階に入ります。
 昨年秋,「健康な食事」の通称を募集したところ,542件の応募がありました。昨年末「健康な食事・食環境」コンソーシアム(本学会と,日本給食経営管理学会,日本高血圧学会,日本糖尿病学会,日本肥満学会,日本公衆衛生学会,健康経営研究会の7学協会で構成)で選定を行った結果,スマートミール(Smart Meal)と決定しました。
 今年4月から申応募受付,9月の第65回学術総会初日(9月3日)に第1回認証式を行います。それに先立ち,スマートミール(Smart Meal)の通称を用い,2月に東京の飲食店,事業所給食で先行実施を行います。先行実施の様子やお客様の反応を,株式会社ぐるなび等の協力を得てメディアで発信していきます。

◎実践栄養学研究セミナー受講生が学会発表や論文執筆にトライ
 これまで,近畿支部,関東・甲信越支部,東海支部で実施した「実践栄養学研究セミナー」受講生の中から,学会発表や論文投稿をする方が現れそうです。九州・沖縄支部でもセミナーに向けた講演会が行われました。今後も,実践栄養学研究セミナーの各支部での展開を図っていきます。チューターを務める大学等研究機関に所属する会員と,参加される実践現場の会員の相互連携・協力を密にし,実践現場からの科学的根拠づくりを少しずつでも実現したいと考えています。

【編集関係】
◎栄養学雑誌の質を高め,実践活動報告の充実を
 引き続き,投稿論文の数を増やし,原著論文はじめ掲載論文の質の向上に努めていきます。
 実践活動報告の質を改善し投稿を促進するため,昨年,投稿規定・執筆要領を改定しました。実践活動報告を掲載する目的は,既存の方法や理論・モデルなどを改良して利用し,そのプログラム,教材,マンパワー,費用などを具体的に紹介することにより,実践方法の利点や課題を読者と共有することです。実践活動報告を読んだ会員が,現場における展開をイメージできて,自らの実践活動の改善に役立てることです。したがって,論文の項立ても原著論文とは異なります。詳しくは執筆要領をご覧ください。
 報告にあたっては,実践活動報告であっても,適切な統計処理を行い,科学的推論,論理的思考をもって,実践活動内容をまとめていただくことが必要です。こうしたトレーニングは,学部教育だけではなかなか難しいので,再教育の場として,上述の実践栄養学研究セミナーを実施してきました。今年も複数の支部で実施できればと考えています。自らの実践活動をまとめたいという会員の皆さまは,ぜひ学び直しの機会としてご活用ください。

【国際関係】
◎栄養学雑誌サプリメント「日本と海外の学校給食」が刊行
 栄養学雑誌のサプリメントとして企画した英文誌「学校給食特集号」がいよいよ発刊されます。日本の学校給食制度の意義を英語で海外に広く発信することが目的です。本学会とMOUを締結している大韓地域社会営養学会と,アメリカの栄養教育行動学会にも,それぞれの国の学校給食に関する特別寄稿をお願いしました。
 昨年12月に東京で開催されたUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)フォーラムのオープニングセッションで安倍首相が2020年の栄養サミット開催を宣言し,国内外で日本の栄養活動への注目が一段と高まっています。社会的にもタイムリ―な1冊になるでしょう。

【広報関係】
◎メルマガ,会員のページの充実,活用を
 昨年よりメールマガジンの配信と,会員ページの開設を行いました。タイムリ―に,必要な情報を会員の皆さまにお届けする体制整備ができました。今年はコンテンツの充実を図ります。会員ページにこのような内容があったよい,こんな情報があるからメルマガで配信をなど,会員の皆さまからの積極的な情報提供,参画をお待ちしております。

【財務・庶務関係】
◎会員の減少抑制のための対策を検討
 いろいろな工夫をしてNPO13・14期と学会活動を行ってきましたが,学会員の減少傾向は変わりません。人口減少社会ですからやむを得ない面もありますが,毎年約1万人の新しい管理栄養士が誕生している分野なのです。どうすれば会員減少を食い止められるか,真剣に考えなければなりません。
 昨年の総会では,今後も財政的に安定した学会運営を行うために,20年間据え置いた年会費の値上げをご承認いただきました。会費の値上げに伴い,さらなる退会が懸念されます。何とか,本学会の会員でいることの魅力,新規に入会したくなる魅力を考え,見出し,会員減の抑制に努めたいと思います。

 その他,厚生労働省より委託をうけた「管理栄養士・栄養士等の栄養学モデル・コア・カリキュラム」の検討が進み,今月中旬に,大項目等大枠についてパブリックコメントを募集致します。メルマガで皆さまにお知らせしますので,メルマガ配信にご注目ください!

 今年も積極的に,会員の皆さまとともに,攻めの学会活動を展開していきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                        2018年1月 理事長 武見ゆかり

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