理事長挨拶

                     理事長 武見ゆかり

 今年も桜の季節になりました。新年度を迎えられて,
会員の皆さまにはお忙しくお過ごしのことと存じます。
本学会はNPO第14期の途中になりますが,気持ちも新たに
学会活動を推進してまいります。
 栄養学に関連するビッグニュースをお知らせします。

日本栄養学学術連合
(Federation of Japanese Nutrition Societies)が発足

 昨年の科研費審査システム改革へのパブコメ提出に際して、
栄養学関連5学会で連携し,意見を取りまとめ,文部科学大臣
宛ての要望書を提出しました。こうした協働を行う中で,いざという時のアクションやアドボカシーのために,日頃から栄養学関連分野の学術団体がゆるやかにつながる「連合(federation)」を組織しておく必要があるという認識が高まりました。
 そこで,本学会が中心となって声がけをし,昨年9月に,青森の第64回日本栄養改善学会学術総会時に,13学会の代表に集まっていただき連合立ち上げの準備会を行いました。その後,各学会の理事会,総会等にて連合参加に関する審議をしていただきました。結果,以下に示す15学会が参加の意思決定を行い,本年1月21日に第1回会合を開催し,日本で初めて栄養学分野の連合組織ができました。

日本アミノ酸学会,日本栄養改善学会,日本栄養学教育学会,日本栄養・食糧学会,
日本給食経営管理学会,日本外科代謝栄養学会,日本健康・栄養システム学会,
日本在宅栄養管理学会,日本脂質栄養学会,日本静脈経腸栄養学会,日本食物繊維学会,日本スポーツ栄養学会,日本ビタミン学会,日本病態栄養学会,日本臨床栄養学会
                                (50音順)

 第1回会合では,規約の制定,世話人の選出など,連合の体制整備を行いました。規約には,本連合設置の目的を,以下の通り示すことになりました。
 「本連合の目的は,栄養学の研究および社会における実践活動を円滑かつ効果的に推進するために,栄養学関係の学術団体が個々の活動を維持しつつ,情報交換・情報共有を行い,必要に応じて社会に対してアドボカシー(政策提言等)を行うなど,連携協働した活動を行うことを目的とする。連携活動を強化することにより,栄養学の学術としての質を高め,その成果をもって日本人の健康寿命の延伸および生活の質の向上に寄与することをめざす。」
 役員の任期は2年とし,これから約2年間の世話人として本学会が選出されました。副世話人は,日本栄養・食糧学会(下村吉治会長),日本病態栄養学会(清野 裕理事長)にお願い致しました。日本学術連合に関する詳細は,近々,連合のホームページを開設し,学会員の皆さまにもお知らせ致します。
 
 本学会は,「実践栄養学の学術としての確立」を長期目標に掲げ,活動を展開してきています。それに向かって体制整備が整いつつあると考えられます。この体制整備をバネに,私たちが個々人として一層の努力が必要なことは言うまでもありません。学会としても,実践栄養学の確立に向けて一層の工夫と努力をし,学術団体としての社会的責任を果たしたいと考えます。
 会員の皆さまにおかれましては,上記の複数学会に所属されている方も少なくないと存じます。会員の皆さまの研究と実践の益々の充実をお願いすると共に,こうした学会相互の連携・協働により,栄養学分野の学術と実践が,より多様に,より包括的に発展することを願っております。

2017年1月の理事長挨拶はこちら