研究倫理
ヒトを対象にした研究は,世界医師会総会(World Medical Assembly)において承認されたヘルシンキ宣言の精神に則り,「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)を遵守して行われたもので,倫理審査委員会等に承認されたものである必要が有ります.人を対象とした研究には、栄養指導・食事療法,栄養教育・食育,バランスの取れた食事等の日常生活における行動などの食事・栄養に関わる要因を検討したものも含まれます.
研究成果を学会誌等で発表する場合,倫理審査委員会での承認が必要ですが,必ずしも必要としないケースもあります.詳細は、栄養学雑誌投稿規程などを参照されてください.
◎人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針 (PDF)
(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)(令和5年3月27日一部改正)
◎人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針 ガイダンス (PDF)
(令和6年4月1日一部改訂)
◎医学研究にかかる指針一覧はこちら
◎本学会における倫理原則
栄養改善に関する研究を実施するにあたっての倫理原則
研究倫理に関する教育・支援について
特定非営利活動法人日本栄養改善学会では,研究倫理に関する教育・支援として次のような活動を行っています。
1.本学会学術総会での研究倫理に関する教育講演
毎年,テーマを決めて,教育講演を開いています.学術総会参加者が対象になりますが,会場参加が困難な方もおられることから,講演内容は録画され一定の期間オンデマンド配信されることもあります.
2.『初めての栄養学研究論文』(日本栄養改善学会編著 第一出版株式会社 2024年12月末に改訂版出版予定)
栄養学研究成果を論文発表するまでの指南書であり,倫理的に配慮された研究計画の立て方や倫理委員会での審査についても解説されています.
3.支部会「実践栄養学研究セミナー」の開催
実践現場の活動をまとめ,学会発表さらには論文発表するために必要なスキルアップを目的としたセミナーです.研究倫理の内容も含まれています.栄養学雑誌や支部会のHP等に開催案内が掲載されています.
所属機関に倫理審査委員会がなく,倫理審査申請者に義務づけられている倫理研修を受ける機会のない方は,上記の教育・支援活動を活用されてください.なお,日本学術振興会が提供している研究倫理e-ラーニングコース(研究倫理に関する研修セミナー)も有用です.
https://elcore.jsps.go.jp/top.aspx