栄養改善に関する研究を実施するにあたっての倫理原則
栄養改善に関する研究は、広く食物・食事の価値を科学的に解明することを通じ、健康維持、疾病予防・治療、健康寿命の延伸、ひいては生活の質の向上に貢献している。
研究の遂行にあたり、研究対象者に対する倫理的配慮は本質的重要さを帯びるものであり、今後研究を円滑に行い、更に発展させるためにも不可欠である。
日本栄養改善学会は、以上に基づきその倫理原則を定め、学会員にその精神を尊重することを求める。
1.栄養改善に関する研究(以下「研究」という)は、人々の福利につながるべきであり、人を害す
るものであってはならない。
2.研究は、インフォームド・コンセント、個人情報の保護等の倫理的配慮を常に払う必要がある。
3.研究は、方法において合理的であると同時に、費用と効果のバランスをも考慮するべきである。
4.研究は、利益相反(COI)に関する規範、社会規範、特に法規範に反してはならない。
5.研究は、その遂行の各段階において、高い透明性を維持する必要がある。
付則 本原則は必要に応じて見直すものとする。
2 本原則は平成15年(2003年)9月17日から施行する。
3 本原則の改定は、平成28年(2016年)8月20日の理事会の議を経て、平成28年(2016年)8月
20日から施行する。