家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!
日本栄養改善学会から
新型コロナウイルスとの共存に向けた「新しい生活様式」への提案
“家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!”
2020年3月~5月の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うSTAY HOMEは,大きく人々の働き方や生活を変えました。その後,緊急事態宣言は解除され,今後は人と新型コロナウイルスとの共存が求められています。
そこで,日本栄養改善学会としても,感染症との共存に向けて,何か栄養学のエビデンスに基づいた発信が社会に対してできないか考えようということになりました。学術担当理事が集まり,提案をくださいました。感染症予防のためのSTAY
HOMEで,もっとも変わった生活様式の1つに,食事を家でつくるようになった,家で食べるようになったということが報告されています。そこで,家で食事をつくることと健康および食生活との関連に関する科学的根拠を皆さんに紹介しようという提案です。
厚生労働省からは「新しい生活様式」として,食事の面では以下のことが提唱されています。
□持ち帰りや出前,デリバリーも
□屋外空間で気持ちよく
□大皿は避けて,料理は個々に
□対面ではなく横並びで座ろう
□料理に集中,おしゃべりは控えめに
□お酌,グラスやお猪口の回し飲みは避けて
今回の提案は,家で食事をつくって食べる,そのことが感染症予防以外にも,心身の健康につながることを伝えています。今後の「新しい生活様式」の中で,いろいろな工夫をしながら家で食事をつくって食べることが,心身の健康,楽しみ,生活を豊かにしていくことにつながるとよいと思います。
2020年7月2日
日本栄養改善学会理事長 村山伸子
・家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!その1
食事を作る経験は子どもの食意識と自尊感情を高めます!
・家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!その2
子どものころから調理をしていると,大人になってより健康的な食生活が送れます!
・家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!その3
家で食事をつくると,インスタント食品や総菜への過度の依存を防げます!
・家で食事をつくると,こんないいこと あるよ!その4
高齢者にとって,食事づくりと共食の機会を増やすと,健康維持につながります!
・おわりに
会員の皆さまからも,研究成果をいかした情報提供のご提案を!